2009年12月7日(月)

最悪のW杯組み合わせ結果に溜息


 サッカーW杯の組み合わせ抽選結果が伝えられた。

 韓国はアルゼンチン、ナイジェリア、ギリシャと同じB組だ。ウ〜ムと唸った。北朝鮮はブラジル、コートジボワール、そしてボルトガルが入ったG組。ハ〜と溜息が出た。
 本来ならばシード組に入るべき世界ランク5位のボルトガルがなんと、運悪いことに北朝鮮と同じ組だ。ポルトガルはどのグループも第4グループの中では絶対にあたりたくない対戦相手だった。北朝鮮にとって最悪の抽選結果となってしまった。

 北朝鮮は世界ランク16位のコートジボワールまで加わったことから「死の組」と呼ばれている。奇跡が起きない限り、ベスト8入りした「44年前の再現」はありえないだろう。3連敗せず、一試合でも引き分けに持ち込めれば、御の字だが、現状ではそれも厳しいかも。それでも、北朝鮮代表に選ばれている川崎フロンターレの鄭大世選手(上記写真)は「すごいところとやりたいと思っていたので、とても嬉しい」とコメントしていた。スポーツマンらしく潔く、清清しいコメントだ。「当たって砕けろ」の気持ちでぶつかるしかない。

 韓国も同様で、世界ランク8位のシードのアルゼンチンに加えて世界ランク12位のギリシャ、そして世界ランク22位のナイジェリアが相手だ。世界ランク52位の韓国が勝ち抜く確率はこれまた極めて低い。それでも、北朝鮮よりはまだ、可能性はある。

 南北とも願わくば、A組か、C組に入りたかった。A組は世界ランク7位のフランスを除くと、ウルグアイは19位、そして今出場チームではランク最下位(86位)の南アフリカが相手だからだ。また、C組は世界9位の英国の他に28位のアルジェリア、そして初出場の33位のスロベニアである。

 AとC組でなくても、F組でも良かった。一度W杯で破ったことのあるイタリア、そして世界ランク30位のパラグアイに34位のスロバキアが相手ならば、勝算はあったかもしれない。

 日本の組み合わせも韓国と似たようなものだ。世界ランク3位のオランダ、11位のカメルーンに26位のデンマーク。苦しいことに変わりない。なのに岡田監督は強気だ。1位で一次リーグを突破すると断言しているからたいしたものだ。指揮官はこうでなくてはならない。

 日本、韓国、そして限りなく無理だとは思うが北朝鮮のうち、一カ国でもアジアを代表して決勝リーグに進出してもらいたいものだ。