2008年1月22日(火)

ハンドボールの日韓戦が楽しみ

 国際ハンドボール連盟の決定で、今月29日、30日の二日間東京で男女による予選というか、決戦が、それも日本と韓国との間で行なわれることになった。

 会場の代々木の国立室内体育館は1万人収容できるが、チケットの売上げは上々で、当日は満員になりそうだ。今回の騒動で俄かファンが急増したようだ。急遽テレビ中継も決まったようだ。

 男子の試合が行なわれる30日は隣の国立競技場でサッカー日本代表によるボスニア・ヘルツェゴビナとの国際親善試合が組まれている。ほぼ同時間帯に行なわれるが、ここは五輪の切符がかかっているだけにハンドボールにチャンネルを合わす人が多いのでは。

 さて、勝敗の予想だが、実力的には拮抗しており、どちらが勝ってもおかしくはない。男子の場合、2006年ドバイで行なわれた本選リーグでは26対26で引き分けているが、昨年9月の日本で行なわれた最終予選では韓国が30対25で勝っている。逆に、女子の場合は、昨年8月のカザフスタンで行なわれた予選で日本が30対29で勝っている。素人目では、男子は韓国が、女子は日本がやや有利か。

 韓国の男子チームは今回も昨年9月に愛知県豊田市で行なわれた予選に出場した選手がほとんど。16人のメンバーのうち、海外組みはスイスのハン・ギョンデ、ドイツのユン・ギョンシンとチョ・チヒョの二人、それと日本の大同特殊鋼でプレーしているペク・ウォンチョルとイ・ジェウの二人。

 また、14日から合宿に入った女子の場合は、ルーマニアでプレーをしているウ・ソンヒが19日に、オーストリアで活躍しているオ・ソンオク、キム・チャンヨン、ミョン・ボッキの3人も21日にチームに合流した。さらに、デンマークからホ・スンヨンとチェ・インジョムの二人とスペインからイ・サンウンを召集する。全員召集となれば、15人のメンバーのうち約半分の7人が欧州組となる。ゴールキーパーを除く15人全員が昨年12月の世界選手権に出場した選手らで、日本に雪辱を誓っている。

 韓国にとってのハンディーは、アウェーで試合をすることだ。会場の雰囲気に圧倒されないよう韓国のハンドボール協会は韓国文化公報部や在日韓国系団体の民団と協議し、大応援団を編成し、送り込む構えだ。昨年東京ドームで行なわれたプロ野球アジアチャンピョンを決める日韓戦の時には韓国チームの三塁側には大して集まらなかったが、さて、今回は、どうだろうか