2012年5月30日(水)

意味不明の「ヘギョン情報」

 横田めぐみさんの娘、ヘギョンさんが「平壌で厳しい監視下に置かれている」との意味不明のニュースがソウルから飛び込んできた。

 韓国の拉致被害者の家族で作る「拉北者家族会」の崔成龍代表が人権集会の場で明かした情報らしいのだが、その内容は「ヘギョンさんは現在、金正恩第一書記の指示で平壌近郊に居住し、厳しい監視態勢下で生活を送っている」というもの。「仕事には就いており、外出も買い物もできる」ということは、「招待所」で暮らしているということなのか?ならば、ヘギョンさんも、また結婚した相手も拉致被害者でもないのになぜ「招待所」での生活を強いられるのだろうか?

 一体、監視される理由は何なのだろう?誰かがヘギョンさんに接近しようとしているのだろうか?それとも逃亡(脱北)の動きでもあるのだろうか?今までは監視されてなかったのはなぜなのだろうか?いろいろと考えてしまう。

 北朝鮮は「閉鎖国家」と言われている。海外渡航の自由も、国内移動の自由も制限されている国内にいる者を殊更、監視するまでもないと思うのだが。

 崔代表は「金正恩は今後、日本との交渉に備えて、厳しい監視が必要と考えたのだろう」と話しているが、日本との交渉に備えているならば、結婚したばかりのヘギョンさんを監視ではなく、待遇の改善などもっと優遇してしかるべきと思うのだが。