2011年7月6日(水)

東日本大震災を受けての韓国の支援

●韓国政府の対応

 @韓国政府はいち早く支援を表明。国外から最も早く地震翌日に韓国からの救助犬チーム(救助隊員5名,救助犬2匹)が到着。

 A続いて14日に救助隊102名を派遣。韓国政府を通じて水や食料等の多くの支援物資が伝達。

 B政府レベルにとどまらず,ソウルなど主要都市各所で「日本頑張れ!」の横断幕が掲げられ,多くの韓国人が募金活動に参加し,韓国国内全体で日本を助けようという気運が盛り上がった。

 C4月12〜13日及び6月14〜15日,日韓原子力専門家間で本件に関する意見・情報交換のための会合を実施。?5月23日から韓国原子力専門家1名の長期派遣を受け入れ。

 D5月22日の日韓首脳会談(於:東京)では,李明博大統領が被災地を訪問・激励し,「東北地方復興・観光のための日韓パートナーシップ」,「日韓原子力安全イニシアティブ」等,復興,観光,原子力の安全,防災の分野での協力を進めていくことで一致した。

●韓国メディアは大々的に報道。韓国政府,政財界や学生など一般市民に至るまで韓国社会全体から多くの支援が寄せられ,日本を応援する動きが大きく盛り上がった。
▲支援物資として(2011年6月1日現在)
移動式発電機4台 放射線サーベイメーター20個 
飲料水:水580トン,茶(ペットボトル)1万4千本
食料:レトルト焼飯3万個,レトルト御飯約10万食,チョコレートバー14万4千個羊羹11万2千個,チョコパイ12万袋,ラーメン約13万袋,韓国のり225キロなど
●その他
毛布6千枚,タオル5万枚,長靴4千足,ゴム手袋1万2千組,マスク2万個,石けん3万個 室内履き700足 ウエットティッシュ約2500個など
●3大テレビ局は募金集めのチャリティー番組を急きょ放送,日本でも人気のあるタレントが相次いで出演し支援を呼びかけた他,大手新聞社も社長自ら大々的に募金を呼びかける。その結果、
・韓流スターやスポーツ選手,大手企業の他,一般市民の多くが寄付,4月3日現在で大韓赤十字社には82万件を超える寄付があり,約二週間で3月25日現在で外交通商部の試算では約42億円が集まった。
●日本を励ます手紙が10,000通以上寄せられた。