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大統領就任以来、文在寅が固執する北朝鮮との統一。
日本人にとっては「反日国家」のイメージが強い両国ですが、
もしも朝鮮半島の統一が実現したとすると……
・南北統一=真の国交正常化を意味する
・資源の中国依存を解消
・中国の海洋進出阻止が可能となる
など、巨大反日国家の誕生どころか、日本を救う可能性が高くなります。
決して「絵に描いた餅」とは言い切れない驚愕のシミュレーションをまとめた一冊
トランプ大統領と金正恩総書記(ホワイトハウスと朝鮮中央通信から筆者キャプチャー)
トランプ大統領は第1次政権時に実現した金正恩(キム・ジョンウン)総書記との首脳会談の成果について口癖のように「戦争を止めたことだ」との言葉を繰り返している。
シンガポールで行われた史上初の米朝会談の直後にトランプ大統領は「北朝鮮とは戦争の可能性が十分にあった。戦争となれば、数百万人が犠牲になる」と、金総書記との会談に応じた理由について語っていた。
退任後の2023年9月1日にも自身の民事訴訟での証言で「私が北朝鮮を相手にしてなかったら核の大虐殺惨事が起きていたであろう。それが真実だ。私が大統領に当選していなかったら、核戦争になったかもしれない。数百万人の命を救うのが(大統領の)最も重要な仕事だ」と語っていた。
金正恩総書記の実妹の金与正副部長(朝鮮中央テレビから)
金正恩(キム・ジョンウン)総書記の実妹、金与正(キム・ヨジョン)党副部長が韓国でちょっとした話題になっている。脱北者によって夫の素性が明らかにされたからだ。
証言した脱北者は劉炳宇(リュ・ヒョンウ)元駐クウェート代理大使。平壌外国語大学でアラビア語を専攻し、外交部に配属。駐クウェート大使館に派遣され、徐昌植(ソ・チャンシク)駐クウェート大使が解任されてから臨時代理大使を務めていた2019年9月に密かに韓国に亡命していた。
韓国に入国してからは名前も変え、2021年2月に米国の「CNN」とのインタビューでその存在が明るみに出るまでは誰にも知られることなく韓国政府の保護の下、家族と共にひっそりと暮らしていた。
保守派推薦の「建国戦争」(左)と進歩派推薦の「ソウルの春」(配給会社のポスター)
昨年も韓国では上映映画をめぐって保守派と進歩派の観客動員数を競う「対決」があったが、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾をめぐって国論が二分している最中、俳優、歌手ら芸能界もまた、弾劾賛成派と反対派に分かれている。
戒厳令が発令した直後に「パラサイト(半地下の家族)」でアカデミー作品賞を受賞したポン・ジュノ(奉俊昊56歳)監督ら映画関係者らが「大韓民国の映画人にとって尹錫悦はもはや大統領ではない。内乱罪の現行犯、尹錫悦を罷免、拘束せよ」と出した声明には映画監督、俳優を含め1万人近い文化人らが署名していた。
その後も、多くの芸能人が大統領の弾劾、罷免を求め声を上げているが、その中には「梨泰院クラス」の悪役で大ブレイクした俳優のアン・ボヒョン(安普賢37歳)、「2つの恋愛」のキム・ジェウク(金材c42歳)、2017年に「トッケビ」で第10回コリア・ドラマ・アワード男性最優秀演技賞を受賞したイ・ドンウク(李棟旭44歳)、実力派女優のオク・ジャヨン(37歳)、さらにはシリーズ「キングメーカー」の主演女優、ムン・スリ(文素利51歳)や「密輸」の主演女優、コ・ミンシ(高旻示30歳)らもいる。
憲法裁判所第7回弁論に出席した尹錫悦大統領(「JPニュース」から)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾の可否を決める憲法裁判所が仮に明日13日の第8回弁論を最終弁論と定め、審議を打ち切った場合、早ければ3月上旬には判決が下される。弾劾棄却か、それとも罷免か、尹大統領にとって運命の日は刻々と迫っている。
韓国最大発効部数を誇る日刊紙「朝鮮日報」は今も昔も「反共」「反北」「保守」を標榜しており、常に保守政権側に立った論陣を張ってきた。
ところが、尹大統領の非常戒厳令宣布については庇いきれないのか、批判的な記事が目立つ。中でも元「月刊朝鮮」編集長の趙甲済(チョ・ガップチェ)氏は尹大統領に辛辣である。
元法制処長の李石淵弁護士([JTBC」テレビから)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾審判は憲法裁判所で現在、審議中だが、来月中旬までには結審が出るものとみられている。
憲法裁判の審議が進むにつれて、保守陣営の弾劾反対、罷免反対の声は日々高まり、毎週土曜日に開かれている集会、デモでは賛成派を圧倒し、世論調査によると、弾劾賛否はほぼ拮抗しているようだ。
現状の勢いだと、「無罪になるかもしれない」と、大統領本人も、弁護団も、与党「国民の力」も、また大統領を支持する保守層も期待を膨らませているようだが、一昨日、李明博(イ・ミョンパク)政権時代に第28代法制処長に任命された?石淵(イ・ソギョン)弁護士が「JTBC」テレビに出演し、意外にも冷水を浴びせる発言をしていた。
ソウル鍾路区・世宗通りでの保守派の尹大統領弾劾反対集会(「TVニュース1」から)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾を巡っては韓国の国論は真っ二つに分かれている。
毎週土曜日、首都・ソウルでは弾劾賛成派と反対派による大規模集会、デモが行われているが、今日もソウルや第3の都市・大邱をはじめ全国で双方の「決起集会」が開かれている。
ちなみに最近は集会動員数では「反対派」のほうが上回っている。世論調査では逆に「賛成派」の方が若干多い。
韓国のガス・石油探査(韓国石油会社配信)
韓国が「シロナガスクジラ」と名付け有望視していた日本海(東海)の深海にあるガス田の候補地でボーリング調査を行った結果、残念ながら経済性がないことがわかった。
所管の産業通商資源部の崔南浩(チェ・ナムホ)第2次官は昨日(6日)「ボーリング調査を行った結果、ガスの兆候が暫定的に一部あったことは確認したもののその規模は経済性を確保できる水準ではなかった」ことを記者会見の場で明らかにした。韓国政府は可能性がある限り、海外の石油メジャーの投資を誘致して今後も数年かけてボーリングを継続する方針だが、外資を誘致できるかどうかが鍵となりそうだ。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が「慶尚北道浦項市の迎日湾沖に莫大な石油とガスが埋蔵されている可能性が高い」と発表したのは昨年6月3日のことである。
トランプ大統領と金正恩総書記と李在明代表(労働新聞と李代表HPからキャプチャー)
韓国の保守紙である「文化日報」は「『トランプ、尹の救出に関心示さず・・・むしろ李在明と』の見出しを掲げ、米外交誌が衝撃的な展望をしていると、今朝、速報で流していた。
米外交誌とは、米外交専門誌「フォーリンポリシー」(FP)のことで、取り上げたのは「韓国の保守層がトランプの支援を取り付けるため必死に努力している」と題する3日付の記事。この記事の中で「FB」は韓国の政治状況へのトランプ大統領の介入の可能性を分析していた。
「FP」は尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が所属する与党「国民の力」の議員らがトランプ大統領に「必死に助けを求めている」ことや保守的な政治家らが「尹大統領の権威的挑発(戒厳令の発令)は中国の干渉に対抗し、米韓同盟を強化するための動きである」と指摘していることなどについて触れていた。
尹大統領夫妻の秘密を握っている政治ブローカー尹テギュン氏(JPニュースから)
有事でもない、非常事態でもないのになぜ、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が昨年12月3日に大義名分のない非常戒厳令を宣布し、戒厳軍を国会に送り込み、国会議長や与野党党首の逮捕を企図し、国会を封じ込めようとしたのか、尹大統領のみぞ知る、未だに解けない謎である。謂わば、与党「国民の力」の議員も含め多くの国民が疑問に思っている最大の謎である。
今朝、文在寅(ムン・ジェイン)前政権下で法務大臣だった野党「民主党」の朴範界(パク・ボムゲ)議員が出演した「SBS」放送のラジオ番組で尹大統領が12月3日に慌ただしく戒厳令を発令したことについて尹大統領夫妻と親交のある政治ブローカーの孟(ミョン)テギュン氏が「私の携帯電話の中身が公開されるのを恐れたからだ」と語ったことを明かにした。
朴議員は旧正月の連休中(1月25−30日)に政治資金法違反容疑で現在、慶尚南道の昌源刑務所に収監されている孟氏に面会し、この件について聞き出していた。
直近の金正恩総書記(朝鮮中央通信から)
韓国のメディアは新聞も、テレビもルビオ米国務長官が米メディアとのインタビューで北朝鮮を「ならず者国家」と発言したことに対して「(我々を)冒涜する妄言だ」と反発し、米国こそ「最も不良な国家である」と非難した北朝鮮外務省の報道官談話を横並びで伝えていた。
北朝鮮が第2次トランプ政権発足後、公式に米国を非難したのは初めてである。トランプ政権が韓国をスルーして北朝鮮と対話局面に入るのを警戒していた韓国からすれば北朝鮮と米国が遣り合うのは棚から牡丹餅で大歓迎である。
北朝鮮はルビオ長官から「ならず者」と呼ばれたことに癇癪を起しているが、ルビオ長官でなくても米国人の多くは北朝鮮を「ならず者」と思っているだろう。
労働党書記局拡大会議で演壇に立つ金正恩総書記(朝鮮中央通信から)
北朝鮮が先週(1月25日)、唐突に労働党書記局拡大会議を開催したので米国に向け、あるいは韓国関連で何か重大な発表があるのではと構えたが、肩透かしを食らった。外交とは何の関係もない、国内、それも地方で発生した不祥事に関する会議だった。会議には多忙なはずの金正恩(キム・ジョンウン)総書記も顔を出していた。
金総書記の表情をみると、実に厳しい表情をしていた。最初から最後まで怒っていた。その理由は「南浦市温泉郡と慈江道?時郡の党幹部らが特権・特殊行為を働き、人民の尊厳と権益を甚だしく侵害する特大事件を起こした」(労働新聞)からである。
「特大事件」とは南浦市温泉郡では党及び行政指導の責任幹数十人がサービス機関から酒の接待受けたこと、慈江道?時郡では党の農村建設政策と農業政策を監視、統制すべき郡農業監察機関が法権を悪用して人民の利益と財産を侵害したことを指している。
ソウルの拘置所に移送される尹錫悦大統領(韓国合同取材団配信)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が内乱容疑で1月15日に大統領官邸からソウル拘置所に拘引,拘留されてから早2週間以上が経過した。
かつての職場だった検察に身柄を拘束された尹大統領は弾劾の可否を決める憲法裁判所の法廷には留置場から出廷している。週に2度、留置場と裁判所を行き交っている。
尹大統領の弁護人団は旧正月連休期間(1月25〜30日)が終わったことでこれから尹大統領の保釈を申請することにしている。また、弁護人以外の一般人の面会禁止措置が解除されたことで与党「国民の力」の幹部らも尹大統領に面会し、保釈に力を入れることにしている。
占い師・イ・チョンゴン氏(チョン・ゴンユーチューブチャンネルからキャプチャー)
運勢を占う、手相をみてもらう、姓名判断をしてもらう、お寺や神社に参拝し、願掛けするなどは古くからのしきたりである。
韓国の場合も易者や女性のムーダンなど占い師のお告げ(シャーマニズム)に依存する政治家が多い。大統領も例外ではない。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領にも何人かの占い師、易者がいる。
北朝鮮の元山・葛麻海岸観光開発地区(朝鮮中央通信から)
トランプ大統領が就任(1月20日)早々に「金正恩(キム・ジョンウン)に連絡してみる」と発言したことから米朝対話の復活、米朝首脳会談の再現が取り沙汰されている。
トランプ大統領は大統領選挙期間中に「金正恩は私を待っている筈だ」と何度も口にしていたが、北朝鮮はトランプ第1次政権下での米朝首脳会談の失敗に懲りて「米国とは二度と対座しない」と宣言し、実際にバイデン前政権の4年間米国との対話を拒んできた。
北朝鮮はトランプ大統領がカムバックしても意に介さず、昨年末に開かれた労働党中央委員会総会拡大会議で最強硬対米対応戦略を打ち出し、今年も新型極超音速中・長距離弾道ミサイル(IRBM)や新形潜水艦発射弾道ミサイル(SLCM)を発射している。
ウクライナ空挺部隊に捕獲された北朝鮮兵士(ゼレンスキー大統領のテレグラムから)
北朝鮮が昨年10月からロシアに派兵した兵士の数は約1万2千人前後。死傷者はゼレンスキー大統領の発表によると3分の1にあたる約4千人に上るが、捕虜は2人である。
特殊作戦軍が1月9日にクルスク州での戦闘で負傷し、防空壕に潜んでいた20歳の兵士とパラシュート部隊が捕獲した26歳の狙撃偵察将校の2人だけである。
北朝鮮兵がロシアに派遣され、前線のクルスク州に投入された際には「実践経験のない北朝鮮兵士は恐怖に怯え逃走する」とか「誰も祖国に命を捧げる者はいない」とか「上官の命令に服従せず、我先に脱走する」とか様々なことが言われていたが、現実は違っていた。「脱走兵は射殺する」とか、「投降するならば、自決せよ」との命令が下され、徹底した監視、統制下にいるにせよ、それでも一人ぐらいは脱走兵や投降者が出ても不思議ではない。
前回の大統領選挙時の尹錫悦候補と李在明候補(党選挙公報HPから筆者キャプチャー)
韓国の政争は旧正月の1月25日から30日まで6連休に入り、目下「休戦中」である。
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の弾劾裁判は1月14日を皮切りに、16日、21日、23日とすでに4回開かれているが、次回は2月4日である。
政争の「主役」である尹大統領はソウル地方裁判所が旧正月を前に検察が請求した拘束期間延長を不許可にしたことで安堵したものの検察が直ちに尹大統領を内乱罪で拘束起訴したため現在は拘留の身である。また、起訴されたため「弾劾裁判」と同時に「内乱裁判」を抱えることとなった。
旧正月の時の尹大統領夫妻(大統領室から)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が哀れにもついに検察に拘束起訴されてしまった。
尹大統領の内乱容疑裁判は来月から始まる。1審判決は早ければ7月には下されるが、それまでの間、尹大統領は長期間ソウル拘置所に勾留される。裁判所には拘置所から出廷することになる。
尹大統領の弁護士は保釈を申請する意向を明らかにしている。しかし、有罪の場合には懲役10年以上の重刑が科せられる金龍顯(キム・ヨンヒョン)前国防長官同様に最高刑が死刑もしくは無期刑の被告人である尹大統領の保釈が認められる可能性は極めて低いと伝えられている。
ウクライナ特殊作戦軍が公開した北朝鮮軍との交戦映像(特殊作戦軍「X」から)
ウクライナのゼレンスキー大統領が1月9日、ドイツ駐屯の米軍基地で行われたウクライナ防衛連絡グループ(UDCG)会議に出席し、「今日現在、北朝鮮軍の死傷者は4千人に及ぶ」と発言していたから2週間が経過した。
英国の「BBC」は7月22日(現地時間)、複数の当局者を引用して、「今月中旬までにロシアのクルスク地域で4000人以上の北朝鮮兵士が死亡、負傷、または行方不明になった」と報道し、ゼレンスキー大統領の発言を補完した。
ウクライナ軍当局も特殊部隊が最近、「ロシアのクルスク州で61人の北朝鮮兵士を殺傷した」として、北朝鮮軍との交戦を撮影したビデオを公開した。約2分18秒の動画には北朝鮮兵士がいるとみられる30カ所に北朝鮮国旗を展示していた。ドローンやボディカメラの映像には顔に重傷を負って死亡したとみられる北朝鮮らしき兵士の姿が映し出されていた。
訪朝したベラルーシのルイジェンコフ外相を歓迎する崔善姫外相(朝鮮中央通信から)
ベラルーシと北朝鮮の関係が少し変だ。両国ともロシアとの同盟国である。いがみ合う理由はないはずだ。
ところが、金正恩(キム・ジョンウン)総書記のメッセンジャーである妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長が1月20日、唐突に噂されている両国の首脳会談に関連して立場を表明したのである。
金副部長は「ベラルーシ大統領が『朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)をはじめとするアジア諸国がミンスクに協力問題討議のための最高位級対面を行うことを提案した』と言及した」とするベラルーシの国営通信の報道を引用した17日の「タス通信」について論評し、「最小限、私が知っているところではそのようなことはない」と全面否定していた。
シンガポールでの米朝首脳会談で握手するトランプ大統領と金正恩総書記(労働新聞から)
第2次トランプ政権が1月21日、正式に発足した。
欧州や南米だけでなく、日本や韓国、中国などアジア諸国にとって最も気になるのがトランプ大統領の外交政策である。
トランプ大統領は就任演説の冒頭から「我々はこれ以上、自分自身(米国)が利用されることを許さないだろう」と述べ、対外政策の基礎として第1次政権と同様に「米国ファースト」を掲げ、米国の利益を中心に据えた外交を展開することを公言した。
尹錫悦大統領(大統領室HPから)
信じ難いことに尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領と政権与党「国民の力」の支持率が急上昇している。おそらく当事者らも驚いていることだろう。
韓国の大手世論調査会社「リアルメーター」が今日(20日)発表した調査結果によると、与党「国民の力」が前週から5.7ポイント上昇し、46.5%で、これに対して最大野党「共に民主党」は3.2ポイント下落し、39.0%となっていた。両党の支持率は完全に逆転し、前週の「共に民主党」の1.4ポイントリードから「国民の力」の7.5ポイントリードに取って代わった。
昨年12月23日に発表された「リアルメーター」の政党支持率の調査では「国民の力」は29.7%だった。それに対して「共に民主党」は50.3%と、「国民の力」を約20ポイントも引き離していた。なんと、1か月もしない間に与野党の支持率はひっくり返ったのである。
ソウルの拘置所に移送される尹錫悦大統領(韓国合同取材団配信)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は「公捜処」(高位公職者犯罪捜査処)の逮捕は不当とする請求がソウル西部地裁で棄却される19日早朝2時半まではソウル郊外(京畿道義王市)にある拘置所の中の待機室(6畳一間)に身を置いていた。
待機室では囚人でも未決囚でもないため身体検査も免除され、私服のままでいられた。しかし、請求が棄却された瞬間、未決囚扱いとなり、一般の未決囚や受刑者同様に入所のための正式な手続きを踏む羽目となった。顔写真を撮られ、体の隅々までボディーチェックされ、番号付きの未決囚の服を着用せざるを得なかった。これからは「大統領」ではなく、囚人同様に番号で呼ばれることになる。
用意された独房のスペースは約10平方メートル(3坪)。床暖房となっており、洗面台に便器、それにテーブル兼食卓と小さな者置台とテレビが設置されている。ベッドはなく、自分で布団を敷いて寝る。窓は鉄格子となっている。
生け捕りにされた北朝鮮兵士(ゼレンスキー大統領のテレグラムから筆者キャプチャー)
ウクライナ軍は北朝鮮がロシアに派兵した1万2千人の兵士のうち、約3分の1にあたる4千人を殺傷し、北朝鮮の兵士2人を生け捕りしたことで勢いづいている。
米戦争研究所(ISW)が1月16日(現地時間)に発表した「ロシアの攻勢評価」報告書によると、ゼレンスキー大統領の発表や韓国国家情報機関「国報院」の報告とおり、派遣された北朝鮮軍から1か月で少なくも3000人以上の死傷者が出れば、北朝鮮派兵力は4月までには全滅する。
問題は、北朝鮮がさらに兵力を補充するかどうかだが、米ランド研究所のブルース・バネット上級研究員は金正恩(キム・ジョンウン)総書記が派遣されている北朝鮮の兵士が「ロシアの弾丸の餌食として利用されているという事実に裏切られたと感じたならば、追加の兵士を送らないかもしれない」と予測し、米国家情報会議(NIC)の元北朝鮮担当情報官、シドニー・サイラー氏もまた「ロシアとの血縁を示すため12000人の兵士を派遣する目標が達成されたので北朝鮮がより多くの兵士を派兵する理由はなくなった」と述べ、北朝鮮の追加派兵には否定的見方を示している。
尹錫悦大統領夫妻(大統領室から)
夫、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が逮捕されたことで竜山の大統領公邸にいるのは金建希(キム・ゴンヒ)夫人だけである。大統領の配偶者なので警護はされているものの心を打ち明けることのできる相談相手は身近にはいない。夫婦の間には子供はいないし、母親も同居しておらず、まさに孤独の身である。
金建希夫人には2021年12月に発足したファンクラブがあった。一時は会員が10万人に達するほど金夫人は人気を博していたが、それも今では消滅してしまっている。
金夫人には大小、様々な疑惑が付きまとっている。経歴詐称から税の滞納、税関麻薬捜査への圧力、土地の不正購入、クリスチャンディオールバックの授受、職権の乱用、証拠隠滅疑惑等々その数は15件に及ぶ。中でもBMWなど国内販売権を持つドイツモータズの子会社「ドイツファイナンシャル」の転換社債を相場よりも安い価格で購入した株の疑惑と大統領選挙世論操作疑惑及び昨年4月の国会議員選挙公認介入疑惑は重大疑惑である。夫人の疑惑を捜査する「特別検察官」を任命する法案(「金建希特別法」)が国会で採択されれば、どう転んでも有罪は免れないと言われている。
ウクライナ軍当局の尋問に答えた北朝鮮兵士(ゼレンスキー大統領のテレグラムから)
ウクライナ軍によって1月9日に生け捕りされた北朝鮮兵士2人のうち1人がついに口を開いた。
ウクライナ軍が占拠したクルスク州での戦闘中に生け捕りされた2人の北朝鮮兵士は現在、首都・キーウの収容所の独房に入れられているが、ゼレンスキー大統領は12日、自身のSNSにウクライナ情報当局(SBU)が韓国情報機関(国情院)から派遣された韓国人通訳の協力を得て行った尋問の一部を公開した。
公開された肉声は2005年生まれの2021年に入隊したばかりの若い兵士(A)で、2016年に入隊した今年26歳になる狙撃偵察将校(B)は顎を負傷したためか質問には答えられず、頷くだけだった。尋問官と若い兵士とのやりとりは以下のとおり。
生け捕りにされた北朝鮮兵士(ゼレンスキー大統領のテレグラムから筆者キャプチャー)
ウクライナが北朝鮮のロシアへの派兵を告発するには北朝鮮兵士を生け捕りにし、自供させるのが一番と、筆者は何度もこの欄で主張してきたが、ついにウクライナは北朝鮮兵士を、それも2人も生け捕りにしたようだ。
昨年12月28日にウクライナが公開した写真(ウクライナのSNSから)
特殊部隊に属する北朝鮮兵士1万1千人がロシアに派遣されてから3か月、クルスク州に配属されてから2か月が経った。
この間、ウクライナは再三にわたってゼレンスキー大統領自らが北朝鮮兵士との交戦結果を明らかにしている。
ゼレンスキー大統領が初めて北朝鮮の死傷者について口にしたのが昨年11月7日で、訪問先のハンガリーの首都ブダペストでの記者会見で「北朝鮮兵がクルスク州でウクライナ軍との戦闘に参加し、死傷者を出した」と発言していた。
2度目の逮捕令状が出された尹錫悦大統領(大統領室HPから)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の逮捕はカウントダウンに入ったようだ。
独立機関の高位公職者犯罪捜査処(公捜処)、警察庁国家捜査本部、国防部調査本部から成る韓国の合同捜査本部は尹大統領に対する逮捕令状が7日に発付されたことで早ければ今夜未明、遅くとも明日には再度、逮捕に乗り出すと伝えられており、大統領官邸周辺では緊張が高まっている。
1度目(1月3日)は二重、三重のバリケードや「人間の壁」を築き、逮捕阻止に成功した守る側の大統領警護庁は正門から大統領夫妻のいる公邸までの400〜500メートルの間を陸軍首都防衛司令部「55警備団」所属の約400人、「33軍事警察隊」所属の約150人で守り、最後の砦である公邸を警護庁の警護員750人で死守する構えだ。
義兄弟の関係だったハーフィズ・アサド大統領と金日成主席(朝鮮中央テレビ)
シリアのアサド政権崩壊から1か月が過ぎたが、北朝鮮の外務省も労働新聞などのメディアもシリアの政変、アサド政権の崩壊について一切触れていない。当然、国を追われたアサド大統領がロシアに亡命したことも伏せられたままである。
北朝鮮とシリアとの関係はイランとの関係以上に繋がりが深い。先代のハーフィズ・アサド大統領と金正恩(キム・ジョンフン)総書記の祖父、金日成(キム・イルソン)主席は義兄弟のような関係を結び、2代目のバッシャール・アサド大統領も金正日(キム・ジョンイル)前総書記も世襲で権力を継承したこともあって両国は強い絆、連帯感で結ばれていた。一般的には知られていないが、シリアの執権党、バース党がモデルにしたのが、他ならぬ朝鮮労働党であった。
北朝鮮は1973年のイスラエルとの第4次中東戦争ではシリアに援軍を派遣し、2007年にイスラエルの奇襲攻撃で破壊されたシリア北部の核施設建設には技術支援を行い、2011年に内戦が勃発した時は武器の供与だけでなく軍事顧問団まで派遣するなどアサド政権を全面的に支えてきた。一時は北朝鮮の特殊部隊が派遣され、アサド大統領の警護を担ったこともあった。
尹錫悦大統領(大統領室HPから)
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の逮捕をめぐって韓国の政情が激動している。それも与党の一部議員の造反で弾劾され、一時は「ご臨終」寸前だった尹大統領が息を吹き返しつつあるからだ。
昨年12月に韓国大手世論調査会社「韓国ギャラップ」が実施した調査(10日〜12日)では尹大統領の支持率は就任後最低の11%まで下落していた。また、回答者の71%が尹大統領の非常戒厳令宣言を「内乱」とみなし、野党が訴追した弾劾案に75%が賛成していた。こうした世論を背景に野党が提出した大統領弾劾訴追案は12月14日、賛成204(反対85、棄権3、無効8票)で可決され、今日に至っている。
また、12月23日に発表されたもう一つの大手世論調査会社「リアルメータ」の政党支持率調査では尹大統領を支える与党「国民の力」の29.7%に対して最大野党「共に民主党」は50.3%と、与党は約20ポイントも引き離されていた。
死亡したとされる北朝鮮兵士(ウクライナ特殊作戦軍テレグラムから)
ウクライナのゼレンスキー大統領が新年早々、北朝鮮の派兵についてまたまた言及した。
ゼレンスキー大統領は1月5日(現地時間)、米国の「ポッドキャスト」とのインタビューで「北朝鮮兵の死傷者は3800人に及んでいる」と述べ、「北朝鮮は独裁体制なので、(金正恩総書記の)命令一つで3万〜4万人、もしかすると、50万人まで連れて来るかもしれない」と語っていた。
ゼレンスキー大統領は前日の4日には「クルスク州マフノプカ村近郊でロシア落下傘部隊と北朝鮮の歩兵から成る1個大隊が壊滅した」と発言していた。