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大統領就任以来、文在寅が固執する北朝鮮との統一。
日本人にとっては「反日国家」のイメージが強い両国ですが、
もしも朝鮮半島の統一が実現したとすると……
・南北統一=真の国交正常化を意味する
・資源の中国依存を解消
・中国の海洋進出阻止が可能となる
など、巨大反日国家の誕生どころか、日本を救う可能性が高くなります。
決して「絵に描いた餅」とは言い切れない驚愕のシミュレーションをまとめた一冊
初めて国家安全保障協議会を開いた金正恩総書記(朝鮮中央通信)
韓国の「聯合通信」は昨日、「北朝鮮がトランプ前大統領の大統領当選勝利に1週間も沈黙」の見出しを掲げ、対外メディアの「朝鮮中央通信」をはじめ党機関紙の「労働新聞」も「朝鮮中央テレビ」もトランプ氏の当選に関するニュースを一切報じていない、と伝えていたが、その理由について筆者はすでに8日付のこの欄で説明している。
軍事パレードで行進する北朝鮮特殊作戦部隊(労働新聞から)
ウクライナから手を引くことを公言していた米国のトランプ前大統領が大統領選挙で当選し、復権したのと時を合わせてウクライナ戦線が動き始めた。
昨日(11日)、ウクライナ軍が一部地域を占領しているロシア西部クルスク州で大規模の戦闘が始まった。ロシアがクルスクに5万の兵力を集結させ、大規模攻撃を仕掛けたからだ。
それにしても5万人とはもの凄い数だ。第2次世界大戦で連合軍の勝利を決定づけた「ノルマンディー上陸作戦」の初日に動員された兵力15万人の3分1に匹敵する。
北朝鮮ジュネーブ代表部の門に貼られた金総書記を描いたポスター(PSCORE配信)
北朝鮮の人権問題を巡り、ジュネーブの国連事務所で先週(11月7日)、欧米など関係国と北朝鮮との間で激しいバトルがあった。
この日は北朝鮮の人権状況に関する定例の検討が行われたが、発言に立った米国やドイツ、アイスランド、オーストラリア、アルバニアなど各国代表は北朝鮮の言論弾圧や政治犯収容所や人身売買などを取り上げ、北朝鮮の人権抑圧を厳しく追及していた。
各国の非難に対して北朝鮮は本国から派遣された中央裁判所の朴光虎(パク・クァンホ)局長が証言に立ち、人権侵害を全面否認し、「人権擁護の体裁のよい看板の下で尊厳ある我が国のイメージをダウンさせ、我々の思想と体制を崩そうとする不純な目的から発した政治的挑発行為である」と、猛反発していた。
尹錫悦大統領(「JPニュース」から)
韓国の世論調査会社「韓国ギャラップ」が11月8日に発表した定期世論調査によると、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の国政運営に対する国民の支持率は就任(2022年5月10日)以来最低の17%に落ち込んだが、世界の主要国の首脳の中でも最も低い支持率を記録していたことがわかった。
尹大統領の国内の支持率は「韓国ギャラップ」の今月1日の調査ですでに20%を切っていた。今回はそれよりもさらに2%も下回った。
歴代大統領の中で唯一罷免された朴槿恵(パク・クネ)元大統領の国会で弾劾される直前までの支持率がまさに17%だった。李明博(リ・ミョンパク)元大統領も2012年7月に実兄の李相得(リ・サントク)議員が収賄容疑で逮捕されたことで翌8月初旬の世論調査では支持率が17%まで下がったことがあったが、直後に竹島(韓国名・独島)に電撃上陸し、支持率を回復させていた。
ウクライナのテレグラムチャンネルが放映した負傷した北朝鮮兵士(エクザイル・ノバ)
数日前(6日)に筆者はこの欄で「ウクライナ戦争への北朝鮮派兵の『虚実』 何が本当で何がフェイクか? 10の情報を検証する!」との見出しを掲げ、北朝鮮派兵情報を検証する記事を掲載したが、韓国の公共放送である「KBSテレビ」が今朝、「裏北ニュース」というコーナーで「『北朝鮮の戦闘食糧は犬肉』を信じられるか?・・・SNSはもう一つの『戦場』」と題して北朝鮮派兵関連情報の真偽を検証していた。
金正恩総書記(労働新聞から)
「トランプ当選」にイスラエルのネタニヤフ首相、中国の習近平主席、韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領、日本の石橋茂首相、ウクライナのゼレンスキー大統領をはじめ各国首脳が続々と祝電を送っている。プーチン大統領もロシアのソチで開かれた国際有識者会議の席でトランプ氏の勝利を祝福していた。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記がいつ祝電を送るのか、注目されているが、8日正午現在、北朝鮮からはまだ何の反応もない。
北朝鮮は他国とは異なり、米国とは国交を結んでいない。外交関係がないどころか、敵対関係にある。従ってイランのペゼシュキヤーン大統領同様に祝電を送る理由も必要もなければ、そうした立場にもない。
トランプ次期大統領と金正恩総書記(労働新聞から)
米大統領選挙はトランプ前大統領の圧勝に終わった。
韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領はウクライナのゼレンスキー大統領同様にいち早く、祝電を送っていたが、二人とも内心穏やかではないであろう。二人ともハリス副大統領に期待を寄せていたからだ。
米大統領選挙結果からすれば、二人は明らかに賭けに負けた「負け組」である。逆に「トランプ当選」を密かに願っていたふしがあるプーチン大統領と金正恩(キム・ジョンウン)総書記は「勝ち組」と言っても過言ではない。
クルスク州で撮られた北朝鮮兵士(アンドレーチャフリエン氏のSNSテレグラムから)
北朝鮮のロシア派兵については様々な情報が溢れ、また、あらゆる憶測が飛び交っているが、その多くが未確認のままだ。
情報の発信源はウクライナのメディアやウクライナを支援するリトアニアの非政府組織(NGO)「ブルー・イエロー」などテレグラムチャンネルや言論人のSNSなどだが、写真や映像まで添えられていることから実に興味深い。
一部ではウクライナ当局が北朝鮮の派兵を米国やNATO(北大西洋条約機構)から長距離砲などを引き出すため、また北朝鮮と対峙している韓国を引き込むために意図して誇張しているのではとの疑念も指摘されている。
尹錫悦大統領と金建希夫人(「JPニュース」から)
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は本日(4日)、予定されていた国会での施政演説を取り止め、総理に代読させていた。大統領が国会での施政演説をパスしたのは11年ぶりのことである。
通常、大統領は予算案審議を前に国会に出席し、議員らの前で施政方針を説明し、理解と協調を求めるものである。ところが、尹大統領は異例にもその貴重な場を放棄したのである。尹大統領は9月に幕を開けた第22代国会開院式にも出席しなかった。大統領が開院式に出席しないのは前代未聞で1987年に憲法が改正されてから初めての出来事であった。
尹政権を支える与党「国民の力」の韓東勲(ハン・ドンフン)代表が尹大統領に国会に出席し、施政演説を行うよう強く要請したにもかかわらず拒んだのは国会議席の約3分の2を占めている野党が大統領批判を強めていることや世間の風当たりの強さと無縁ではない。
砲実弾訓練場で左のマークが金副総参謀長で右のマークが李偵察総局長(労新新聞から)
北朝鮮がロシアに派遣した兵士の数についてウクライナ、韓国、そして米国の軍当局は1万〜1万2千人程度と推定している。その一部約4500人がすでにウクライナが占拠したロシアのクススクに配属されたとも言われている。事実ならば、ロシアが侵攻したドネツク州などの激戦地に今後、投入されることもあり得る。
派兵された兵士の数はまだ1個師団レベルだが、戦局次第では3万〜10万人と増えることになるであろう。兵士の数では110〜120万人を有する朝鮮人民軍は90万人のロシア軍よりも20万〜30万人も多い。全体の11分の1を放出しても韓国が思っているほど北朝鮮に安保の空白は生じないであろう。というのも、軍人の数に限っては、65万の韓国軍よりもはるかに多いからである。
ウクライナも韓国も栄養失調状態にあるとされる北朝鮮の派兵兵士にビラや拡声器などを使って武器を捨てるよう呼び掛ければ、多くの兵士が戦線を離れ、ウクライナに投降するか、韓国に亡命するだろうと期待を寄せているが、派遣された兵士が一兵卒や新兵ならないざしらず、思想的にも精神的に鍛練、武装され、人一倍忠誠心の強い特殊部隊ならば、銃を突きつけられない限り、自発的に白旗を掲げ、投降する可能性は低いのではないだろうか。
固形燃料使用のICBM「火星ー18型」(朝鮮中央通信から)
北朝鮮が午前7時10分頃、平壌付近から日本海に向け弾道ミサイルを1発発射した。
国連安保理決議違反である北朝鮮の弾道ミサイルの発射は先月(9月18日)以来43ぶりである。
この時は金正恩(キム・ジョンウン)総書記の立ち会いの下、「設計上4.5トン級の超大型常用弾頭が装着された」(北朝鮮ミサイル総局)「火星砲―11ター4.5」が戦略巡航ミサイルの試射と混じって行われていた。「火星砲―11ター4.5」の飛翔距離は韓国合同参謀本部の発表では約400kmと推定されていた。
北朝鮮の特殊部隊(朝鮮中央テレビから)
北朝鮮の対露派兵は噂ではなく、現実となった。
戦争当事国のウクライナ、それを支援する米国とNATO(北大西洋条約機構)、それに北朝鮮を24時間監視している韓国だけでなく、「デマ」とか「うわさに過ぎない」と言い続けてきたもう一方の戦争当時国のロシア、そして当の北朝鮮までもが今では否定もせず、事実上認めている。
ロシアはプーチン大統領が10月24日、ロシア中部カザンで開催されたBRICS首脳会議の総括記者会見でウクライナや韓国が証拠として提示した衛星画像や写真などについて「画像があるならば、何かが反映されているのであろう」と、北朝鮮の派兵について否定せず、一方が他方に軍事支援する「露朝包括的戦略パートナーシップ条約」についても「どのように実行するかは我々の判断だ」と発言していた。
特殊作戦部隊訓練基地で金総書記の隣でメモする金ヨンボク副総参謀長(労働新聞から)
北朝鮮の対露派兵を巡っては様々な情報が飛び交っている。
すでに北朝鮮から少なくとも3千人がロシア極東に到着して、「軍事基地で適応訓練を受けている」というのが韓国及び米国の情報だが、数日前(24日)のウクライナの国防省情報総局はウクライナが占領したロシア西部クルスク州で「北朝鮮兵士の存在が確認された」と発表している。その一方で、ゼレンスキー大統領は25日の通信アプリ「テレグラム」でロシアに派遣された北朝鮮兵が27日から28日の間に「ウクライナとの戦闘地域に投入されることが予想される」と投稿していた。
また、派兵された人数についても韓国の情報機関「国家情報院」(国情院)は「12月には1万2千人に達する」と予測しているが、ウクライナ側はすでに「約1万2千人の北朝鮮兵がロシアに派遣されている」と主張している。
戦略ミサイル基地を初めて訪れた金正恩総書記(右)(朝鮮中央通信から)
米大統領選挙を2週間後に控え、今朝の「朝鮮中央通信」は金正恩(キム・ジョンウン)総書記が「戦略ミサイル基地を視察した」と伝えていた。いつ視察したのかは明らかにされてなかったが、おそらく昨日(22日)のようだ。
金総書記は米朝の軍事対立がピークに達していた2017年8月14日に戦略軍司令部を訪れたことはあるが、戦略ミサイル基地を公式に訪れたのは今回が初めてである。これまでに何度もICBM(大陸間弾道ミサイル)を含め戦略ミサイルの発射に頻繁に立ち会っていたが、秘密場所でもある戦略ミサイル基地を訪れたことは一度もない。随行者もミサイル担当の金正植(キム・ジョンシク)党第1副部長(軍需担当)と妹の金与正(キム・ヨジョン)党副部長の2人に限られていた。
北朝鮮は、先月(9月)は濃縮ウラン核施設の存在を認め、金総書記が施設で濃縮ウラン製造に不可欠な遠心分離機を見て回っているところを写真付きで公開したが、それに続く米国への露骨な牽制である。金総書記は視察後、米国に対応するため「核兵器を幾何級数的に増やす」ことを命じていたが、戦略ミサイル基地の視察はまさにその延長線上にある。
ウクライナが公開したロシア軍の装備を手にする北朝鮮兵士(「SPRAVDI」配信)
ロシアのウクライナ侵攻による「ウクライナ戦争」は一進一退を繰り返しているが、ロシアと戦っているウクライナと、北朝鮮と軍事的に対峙している韓国は連携して連日、ウクライナ戦場への北朝鮮の派兵事実を公表している。しかし、ロシアも北朝鮮当局も21日午前までこの件については沈黙したままである。
米国及びNATO(北大西洋条約機構)は「まだ確認されていない」と慎重な姿勢を崩していないが、ウクライナのゼレンスキー大統領は昨日(20日)も国際社会に向かってロシアのウクライナ侵略を支援する北朝鮮に対して断固対応するよう促していた。
ゼレンスキー大統領は北朝鮮がロシアに武器だけでなく、戦場に兵士まで送り込んでいることは「衛星写真や映像で十分に証明されている」と訴えているが、これまでにウクライナ及び韓国が示した「証拠」写真は全部で6枚に上る。
ウクライナ軍(SPRAVDI)が映像で公開した北朝鮮兵士ら(SPRAVDI配信)
北朝鮮がロシアのウクライナ侵攻支援のためウクライナの戦場に軍人を派遣しているとの情報が流れてから2週間以上が経過した。
事の始まりは、10月4日にウクライナのメディアが軍情報筋の話として、ロシア側が支配するドネツク近郊地域に対してウクライナ軍が前日(3日)に行ったミサイル攻撃で「20人以上の兵士が死亡し、この中に北朝鮮将校6人が含まれていた」と伝えたことにある。ほぼ同じ頃にロシアのSNSに「ロシア軍が北朝鮮の将校らのために攻撃や防御のための訓練を実演している」との情報が載ったことから「北朝鮮兵士参戦」情報が拡散した。
これら情報にいち早く反応したのが韓国である。
軍事パレードで行進する北朝鮮特殊部隊(朝鮮中央テレビから)
韓国の情報機関、国家情報院(国情院)は昨日(18日)、北朝鮮がウクライナ侵攻を続けているロシアに兵士を派遣しているとの衝撃的な結果を発表していた。
国情院の調査結果は北朝鮮の対露武器や派兵を一貫している否認しているロシアも北朝鮮も反論できないほど詳細かつ具体的である。整理すると、以下のような内容となっている。
ソウル作戦地図を前に軍幹部らに指示する金正恩総書記(朝鮮中央通信から)
朝鮮人民軍最高司令官でもある金正恩(キム・ジョンウン)総書記は南北連結道路爆破から2日後の17日、9月18日以来動静が途絶えていた朴正天(パク・ジョンチョン)副委員長と新任の呂光鉄(ロ・グァンチョル)国防相を伴い、韓国の無人機の平壌侵入と軍事境界線上の南北連結道路爆破に備え戦闘待機態勢に入っていた人民軍第2軍団の指揮部を訪れていた。
金総書記は軍団長から敵情の報告を受けた後、李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長をはじめ現地で出迎えた大連合部隊長ら指揮官らを前に国境線らしきものが引かれた朝鮮半島の地図を映し出した大型テレビ画面をバックにソウル作戦地図を広げながら、以下のような訓示を行った。その内容は以下4点である。
南北連結道路爆破の瞬間(韓国合同参謀本部配信)
今朝の北朝鮮の国営通信「朝鮮中央通信」は東・西部の軍事境界線地域で南北を連結していた道路と鉄道を完全に閉鎖したことに関する報道の中で10月7〜8日の間に開催された最高人民会議第14期11次会議で南北関係に関する憲法の条項が改正されていたことを伝えていた。
同通信は南北連結道路の爆破は「大韓民国を徹底的な敵対国家として規制した共和国憲法の要求と敵対勢力の重大な政治的・軍事的挑発策動によって予測不能の戦争の瀬戸際に突っ走っている深刻な安保環境から発した必然的かつ合法的な措置である」と報じていた。
また、人民軍総参謀部が「朝鮮民主主義人民共和国の主権行使領域と大韓民国の領土を徹底的に分離させる段階別実行の一環として、南部国境の東・西部地域で韓国と連結された我が方の区間の道路と鉄道を物理的に完全に断ち切る措置を取った」として江原道高城郡カムホ里一帯の道路と鉄道60メートル区間と開城市板門区域トンネ里一帯の道路と鉄道60メートル区間を爆破、閉鎖したことも合わせて伝えていた。
金正恩総書記が10月14日に召集した国防・安全分野協議会
韓国の無人機侵入への北朝鮮の猛反発で南北の軍事緊張が高まっている最中、金正恩(キム・ジョンウン)総書記は珍しく、国防・安全分野に関する協議会を招集していた。
人民軍総参謀部が国境線付近の各砲兵連合部隊に完全射撃準備態勢を整えることに関する作戦予備指示を12日に下達し、13日には国防省スポークスマンが「無人機が再飛来すれば、宣戦布告とみなす」と警告した翌日に協議会が開かれ、無人機侵入に関する偵察総局長からの報告と対応軍事行動計画に関する報告を総参謀長から受けた金総書記は「強硬な政治・軍事的立場」を表明したそうだが、それほどの危機感を感じていないのではないだろうか。
軍事衝突の危険性が差し迫っているならば、通常ならば党軍事委員会拡大会議が開催されてしかるべきだ。
平壌上空を防御する北朝鮮の女性部隊(「今日の朝鮮」から)
北朝鮮は韓国の無人機侵入を連日批判している。
金正恩(キム・ジョンウン)総書記のスポークスマンでもある妹の金与正(キム・ヨジョン)副部長は12日に続いて13日も韓国を批判する談話を発表していた。
韓国が無人機の領空侵犯を認め、再発防止を約束するどころか「知らぬ存ぜぬ」を押し通し、逆にこれを口実に「北朝鮮が挑発をすれば、金正恩政権の終焉となる」と威嚇したことに「最大の忍耐心を持って、最後通牒として機会をもう一度与えた我が国家と人民に対する許されない極悪な挑戦である」と、猛烈に反発していた。
朝鮮労働党庁舎上空に飛来した無人機と散布されたビラ(朝鮮中央通信から)
北朝鮮は昨晩(11日夜8時頃)、韓国が10月3日、9日、10日と計3回も無人機を平壌の上空に侵犯させ、中心区域である中区域に反北宣伝ビラを散布したとする外務省の「重大声明」を唐突に発表した。その際、証拠として赤外線監視カメラで撮影したとみられる無人機らしき物体と散布されたビラの写真を公開していた。
労働党創建祝賀公演での金正恩総書記と娘の「ジュエ」(左隣)(朝鮮中央通信から)
朝鮮労働党創建79周年慶祝公演が昨日(10月10日)、朝鮮労働党中央幹部学校の広場で行われたが、金正恩(キム・ジョンウン)総書記の娘「ジュエ」が出姿を現していた。
黒いパンツスーツに白っぽいジャケットを羽織っていて、11歳らしからぬ身なりをしていたこともあって一段と大人びていた。
第14期第11回北朝鮮最高人民会議(朝鮮中央通信から)
今日、10月9日は北朝鮮が18年前に史上初の核実験を行った日である。世界中がビックリ仰天し、大騒ぎとなった。
北朝鮮は「9」という数字に不思議なことに拘りを持っていて、何か事を起こす場合、あるいは発表する場合、この日を選ぶことが多い。
今朝の北朝鮮の国営通信「朝鮮中央通信」は韓国中が注目していた最高人民会議の結果を伝えていた。
北京での中朝首脳会談とウラジオストクでの露朝首脳会談(労働新聞から)
北朝鮮の伝統的友好国は長い間、1位が中国で、2位がロシアだった。しかし、今では順位が入れ替わり、1位がロシアとなっている。それを端的に裏付けるのが金正恩(キム・ジョンウン)総書記の両首脳宛ての新年の挨拶と誕生日の祝電である。
「朝鮮中央通信」は例年1月初旬に金正恩総書記が外国の党首・国家元首及び個人に年賀状を出したことを伝えているが、今年は真っ先に名前が挙げられたのはロシアのプーチン大統領だった。それも「金総書記がロシア連邦のウラジーミル・V・プーチン大統領に新年祝賀の挨拶送った」と別格扱いで、電文の中身も紹介されていた。その他の首脳は2番目の習近平国家主席を含め全部名前だけが紹介されていた。ちなみに昨年は習主席、プーチン大統領の順だった。
もう一つの証左は、両首脳の誕生日への金総書記の祝電である。
金正恩総書記(朝鮮中央通信から)
今日、10月7日は朝鮮半島にとって歴史的な日になるかもしれない。北朝鮮で憲法が改正され、建国以来の悲願もあり、堅持してきた朝鮮半島(南北)の統一政策を放棄するだけでなく、韓国国民を同じ民族とみなさず、他国(敵国)民として扱うことを公式に宣言するからである。
北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)総書記は昨年末の労働党中央委第8期第9回全員会議(総会)での報告で「南北関係は敵対的な2国間関係で、韓国は敵国、交戦国である」と断じ、対南政策及び路線の転換を「憲法に明記すべき」と提案し、続いて今年1月15日に開催された最高人民会議(第14期第10回会議)での施政演説では「大韓民国は不変の主敵である」と強調し、南北関係を完全に遮断・断絶する政策を打ち出した。
金総書記はまた「共和国の民族歴史から『統一』、『和解』、『同族』という概念自体を完全に削除しなければならない」と述べ、これからは「三千里錦繍江山」とか「8千万民族」のような南北一体を表すような言葉を使わないだけでなく、憲法にある「北半部」や「自主、平和、民族大団結」のような表現を「削除すべきである」と強調していた。
石破茂総理と金正恩総書記(石破事務所と労働新聞から筆者キャプチャー)
小泉純一郎総理の訪朝(2002年9月)で7人の日本人拉致被害者の帰国が実現してから22年過ぎたが、以後、拉致問題は停滞したままで誰一人帰国できずにいる。その間、総理は10人替わった。
石破茂新総理は昨日(10月5日)の所信表明で拉致問題については「外交・安全保障」分野で取り上げていたが、拉致(北朝鮮)問題は日米、日韓、日中の次に言及されていた。
日本外交の優先順位を指しているならば、直近3人の歴代総理と比較すると、石破政権の拉致問題の優先順位は低いような気がしてならない。
人民軍特殊作戦部隊を視察する金正恩総書記(朝鮮中央通信から)
韓国もそうだが、北朝鮮も本当に単純だ。忍耐力がないのか、相手の挑発に直ぐに乗ってしまう習性がある。
北朝鮮が尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領の8月15日の「光復節」演説の時と同様に10月1日の韓国の「国軍の日」の軍事パレードを無視すると思いきや、黙っていられなかったのか、噛みついてきた。それも、初めて金正恩(キム・ジョンウン)総書記と妹の金与正党副部長が揃って尹錫悦政権を叩いていた。
北朝鮮は尹政権を批判する際には普段「ごろつき執権勢力」という表現を使うが、金総書記は10月2日に西部地区の人民軍特殊作戦部隊の訓練基地を視察した際に「尹錫悦傀儡が記念辞なるもので終始、反朝鮮の執念から脱せられず、我が共和国に対する被害意識から発した長たらしい対応意志で一貫した演説文を読み下したが、これは傀儡が抱えている安保不安と焦燥感を現したものである」と、珍しく尹錫悦大統領を名指して批判していた。
2016年4月に中国から集団脱北した北朝鮮レストラン従業員(JPニュースから)
今年8月に韓国では北朝鮮の民間人が黄海(西海)の漢江河口南北中立水域を歩いて韓国に脱北した事件と軍人1人が江原道・高城地域の軍事境界線(DMZ)を越え、脱北した事件が大きな話題を集めていたが、一昨日(10月1日)午後1時頃、「北朝鮮に戻りたい」との想いからバスをジャックし、北朝鮮に通じている京畿道坡州市の統一大橋を渡り、北朝鮮に向かおうとして脱北者が逮捕されるという衝撃的な事件が起きた。
逮捕されたのは2011年に脱北した30代の男性で、警察の取り調べに対してUタ―ン亡命の理由として「韓国で生活が苦しかった」ことと「北朝鮮にいる家族に会いたかった」ことを供述していた。
男には窃盗容疑の他に国家保安法違反の容疑が掛けられている。政府当局の許可なく北朝鮮に勝手に行くことは許されず、国家保安法(第6条)で禁じられている。韓国への脱北者は熱烈歓迎されるが、北朝鮮への脱南者は厳重に処罰される。
ロウハーニー大統領(当時)と握手を交わす金永南氏(労働新聞から)
イランの革命防衛隊がレバノンの親イラン派武装組織ヒズボラに対する軍事行動への報復としてイスラエルに向け約180発のミサイルを発射した。
イスラエルのネタニヤフ首相は即刻、「イランは過ちを犯した。その代償を払うことになる」と、報復を示唆し、これに対してイランは攻撃されれば「強力に反撃する」、とイスラエルを牽制していた。
仮に報復の応酬となれば、局地戦、あるいは全面戦争に発展しかねないが、その場合、両国は国土を接していないことから地上戦ではなく、空中戦の様相を呈することになる。
北朝鮮のICBM「火星17」(労働新聞から)
今日、10月1日は韓国国軍の日である。韓国軍は昨年同様に軍事パレードを行う。
軍事パレードでは昨年お披露目した弾頭ミサイル「玄武―4」に続いて今年はその2倍の破壊力を持つ弾道ミサイル「玄武―5」を登場させる。
「玄武―5」の弾頭は4.5トン級の超大型常用弾頭を装着した北朝鮮の新型戦術弾道ミサイル「火星砲―11タ―4.5」よりも2倍近い破壊力を持つ弾道ミサイルである。韓国軍が20〜30個あれば平壌を焦土化できると豪語している弾道ミサイル、それもバンカーバスターなので地下にある北朝鮮の最高司令部を壊滅することができる。